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Saturday, June 6, 2020

一生懸命が絶対プラスに #最後の夏残したい - 岩手日報

いわてグルージャ盛岡 秋田豊監督

 中学校では部活でサッカーをやっていたのですが、レベルの高いチームでした。全員モチベーションが高く、リアリティーのあるトレーニングができ、全国大会に出場できました。トレーニングはうそをつかない。やった分だけ、頑張った分だけ、自分に跳ね返ってくるのが部活動の良いところだと感じています。

 自分はそこまで能力の高い選手ではありませんでしたが、みんなで協力して心を一つに団結し「一つの目標に向かって一丸となって戦う、そして結果を出す」という喜びを初めて知ったのが中学の部活動でした。

 高校のサッカーは、インターハイと選手権がありますが、一番は選手権だと思っています。そう考えると、新型コロナウイルスの感染症の影響で試合ができずに引退を余儀なくされた生徒たちの心境は計り知れません。これをネガティブに捉えれば「残念」の一言で終わってしまいます。

 けれど「こういうときしかできないこと」「こういうときだからこそ重点的にできること」があるはずです。例えば体幹のトレーニングや下半身のトレーニング。コロナ禍が収束に近づき、再び動けるようになった時、ビルドアップし大きくなった新しい自分を出せるよう、粘り強く努力・準備してほしいと思います。

 高校卒業とともに、所属できるチームや練習場所、環境要因などで、今の競技が続けられない人もいるかもしれません。でも人生は終わりではありません。これからの将来、仕事をするようになった時も「粘り強く努力すること」の大切さは何も変わりありません。

 やり続ける。苦しいときに我慢しながらでもやる。やってみる。何ごとにも前向きにやるということは、仕事の場でも必要なことだと思っています。

 いいことばかりではない。苦しい時、我慢すべき時に、それを乗り越えて初めて自分の成長を感じられるものです。そうした自分にとっての「成功体験」が生まれてくるのは、スポーツと何も変わらないです。

 Jリーグに入った時、日本代表への意識を持ち始めました。1年目にはステージ優勝したものの、結局Jリーグの優勝は果たせずに終わり、自分自身、さらなる飛躍が必要だと、そういうところで活躍できるのが代表なのだと、意識が変わっていくのを感じました。

 もっと飛躍するには何か節制をしなければと思いはじめ、意識面も生活面も「サッカー中心」となるように変えていきました。

 今頑張る。スポーツだけでなく、勉強も同じです。できる、できないではなく、一生懸命にやる、やってみることが、将来の自分のステップアップに絶対にプラスになると思います。そういう学生生活を送ってほしいと切に願います。

   ◇     ◇  

 秋田 豊さん(あきた・ゆたか)サッカー男子日本代表DFとして1998年ワールドカップ(W杯)フランス大会、2002年W杯日韓大会など通算44試合に出場、4得点を挙げた。現役時代はJ1鹿島などで活躍し、引退後は京都、町田の監督を歴任。今季からいわてグルージャ盛岡の監督。49歳。愛知県出身。

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