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Thursday, February 11, 2021

森氏辞任「新しい顔にすげ替えて終わりではいけない」ラグビー協会理事の谷口真由美氏 - 読売新聞

 東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の問題の発言は、女性理事が増えた日本ラグビー協会を指して飛び出したものだった。女性理事の一人で、ジェンダー法などが専門の法学者、谷口真由美さん(45)が11日、取材に応じた。

 谷口さんは森氏の辞任意向に「この1週間で傷口を広げた印象」と話す。発言翌日に記者会見して謝罪したが、それで幕引きを図れると考えた節があるとし、「女性蔑視が国際的にどう受け止められるか分かっていなかった」と指摘する。

 谷口さんは2019年6月、同協会の女性理事が5人に増えた際、新たに就任した。組織を改めたのが、直前まで名誉会長だった森氏だった。それゆえ発言を聞いた当初は「点と点がつながらなかった」という。

 後任は川淵氏となる見込みだ。谷口さんは「新しい顔にすげ替えて終わりではいけない。森さんだけの責任にすると本質を見誤る」と警告する。問題を根っこから検証し、研修の実施など再発防止の取り組みを求める。「誤った価値観を組織として改め、いまだに残る性差別構造を変えてもらいたい」と注文を付けた。

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