米株式市場で強気相場が続いている。1日はS&P500種株価指数が過去最高値を更新し、初めて4000を上回って 終了した。今年の米株市場はテクノロジー銘柄が売られるとエネルギー株と金融株が買われるなど、上げ相場のけん引役が次々と入れ替わっている。
今回の強気相場は、2020年3月から始まったとすると約1年が過ぎたことになる。ただ、過去100年ほどで13回あった強気相場を振り返ると、最も短かったケースでも2年は続いた。平均的な強気相場の期間は5年で、2年目にS&P500種は10%上昇していた。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で金融政策と経済は未知の領域に踏み込んでいるため、過去の事例は参考にならないかもしれない。それでも、サビタ・スブラマニアン氏率いるバンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストの分析によれば、投資家は強気相場の長さにかかわらず、株式を保有していた方が賢明だ。同氏らは相場がピークをつけた前後1年間のS&P500種のパフォーマンスを比較。3分の2を超えるケースで、最高値までの上昇分がその後の下落分を十分に相殺していたという。
TIAAバンクの世界市場担当プレジデント、クリス・ギャフニー氏は「1年で終わった強気相場が皆無だったからといって、それが今後もないとは限らない」と指摘。「ただ、私自身はファンダメンタルズをより重視しており、現在のファンダメンタルズは株式の上昇が続くことを示している」と述べた。
アナリストらは今年1-3月(第1四半期)の企業の利益予想を引き上げており、その上方修正ペースは少なくとも04年以降で最速だ。ブルームバーグ・インテリジェンスがまとめたアナリスト予想では、S&P500種構成企業の通年の1株利益は前年比25%増の172.90ドルと過去最高が見込まれている。2桁増益は少なくとも23年まで続く見通しだ。
クレディ・スイスのストラテジスト、ジョナサン・ゴラブ氏によると、こうした予想さえ保守的かもしれない。過去2回の強気相場では、株価回復の初期段階で米企業の収益力を過小評価していたアナリストは、数年にわたり利益予想の引き上げを余儀なくされたという。
QMAのポートフォリオマネジャー兼マネジングディレクターのエド・キャンベル氏は「バイデン氏がインフラ計画を発表した今、膨大な量の刺激策が存在し、今後も控えている」と指摘。「今年は急速な成長を目にするだろう」と語った。
原題:
The Bull Market Roulette Wheel Just Keeps Landing on Winners(抜粋)
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