* * * 上京後、学生演劇から芝居のキャリアをスタートさせたこともあり、映像だけでなく、舞台作品にも積極的に出演している。 「舞台の場合、演技力を磨くヒントが稽古場にゴロゴロ転がっていることに、ものすごく刺激を受けますね。1カ月間、演出家さんの考えを吸収して、一つの役に向かい合うことができるのは舞台ならではですし、ある一言で、誰かが何かを掴んだ瞬間を目撃することもできる。そこでの発見や気づきを映画に持って帰るんです」 演劇作品ではフランスの戯曲が好きで、ライフワークとして、それらの作品を小劇場で演じたいと思っている。 「古典の戯曲が好きです。長く演じ継がれてきた作品を、新時代の俳優たちが、肉体をもって再現していくことが必要だと思っているんです」 仕事をした日は、必ず湯船に浸かっている。湯船に塩を入れて、100秒潜る。そうすると、100秒後に生まれ変わった気持ちになるからだ。 「その日演じた役のことをそこで消去するんです。それをやらないと、悪夢にうなされてしまって眠れない。最初は50秒から始めたんですが、何年も続けているうちに、100秒になっちゃった。今は100秒潜っているのなんて余裕です(笑)」 (菊地陽子 構成/長沢明) 藤原季節(ふじわら・きせつ)/1993年生まれ。北海道出身。2014年に本格的に俳優活動をスタート。「his」「佐々木、イン、マイマイン」(いずれも20年)の演技で、第42回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。現在、映画「くれなずめ」が公開中。NHK大河ドラマ「青天を衝け」に水戸藩の藤田小四郎役で出演中。公開待機作に、「明日の食卓」「空白」「よろこびのうた Ode to Joy」などがある。 ※週刊朝日 2021年5月28日号より抜粋
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