「終わりが見えない」「延長で感染者が減るのか」。緊急事態宣言の延長決定から一夜明けた８日、羽田空港や名古屋駅では、再び続く我慢の日々に困惑と疑問の声が上がった。
普段なら旅行客らでにぎわう土曜の朝。空港を行き交う人はまばらで、手荷物検査の行列も見られない。旅行で富山県に向かうという横浜市の会社員、永田元弘さん（６５）は「終わりが見えない。期間や内容がころころ変わると、予定も立てられない」とあきれた様子。
都内で民間のＰＣＲ検査施設に勤める５０代の女性は、仕事で空港に立ち寄った。「連休中は旅行者やビジネス客でＰＣＲ検査に行列ができた。宣言が続いても感染者が減るとは思えない」と話した。
名古屋駅では、仕事で大阪府に向かう愛知県知立市の男性会社員（４７）が「周囲の危機感は薄れている。効果にあまり期待していない」と切り捨て、「期間が長くなってもいいから一度ですぱっと終わらせてほしい」と注文を付けた。
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