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Monday, May 10, 2021

86歳「昨晩はドキドキして寝られなかった」…イオン千歳店で集団接種 - 読売新聞

 新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け接種が北海道内でも本格化しつつあり、10日は千歳市で道内初の大型商業施設での集団接種も行われた。施設入所者を中心に4月中旬に始まった接種はそれ以外の高齢者にも随時広げる。道内では感染が急拡大しており、ワクチン接種の早期かつ確実な実施が感染拡大阻止のカギとなりそうだ。

 千歳市栄町のイオン千歳店で高齢者対象のワクチンの集団接種が10日行われ、85歳以上の市内のお年寄り75人が接種を受けた。86歳の女性は「昨晩は、ドキドキして寝られなかった。注射はあっという間に終わった。2回目をまた受けなければ」と話していた。

 同市では高齢者約2万3000人を対象とする集団接種を市総合保健センターで8日に開始した。週末は同センター、平日はJR千歳駅前の同店で行う計画だ。

 北斗市でも10日、75歳以上の高齢者を対象とした接種が始まり、市内15か所の医療機関で約80人が接種した。市は当初、65歳以上を対象とする考えだったがワクチンの供給量が想定より少なく、対象を絞った。施設に入居していない65~74歳の接種開始は6月以降、16~64歳は7月以降を予定している。6月下旬に集団接種会場を開設するという。

 まん延防止等重点措置の対象地域である札幌市は10日、75歳以上を対象に24日から本格的に始まる高齢者接種に向け、75歳以上の約27万人に接種券を発送した。接種券のほか、予診票や接種を受けられる医療機関の一覧も同封され、12日頃までには対象世帯に届くという。医療機関と市は、19日から電話やインターネットで予約を受け付ける。65~74歳の約27万人への接種券発送は6月以降の予定だ。

 函館市は10日、65歳以上を対象に集団接種予約を開始。午前9時から、電話や市のホームページで受け付けを始め、用意した1800人分は昼前までに埋まった。同市の集団接種は29日から市内3か所で行われる。

 効率的な接種に向けた取り組みも進む。旭川市は予約を始める13日から、一部の高齢者にキャンセル待ちを打診する方針だ。集団接種会場の利用者を念頭に1日あたり計10~20人程度を想定している。同市は1瓶で6人分のワクチンを採取する前提で予約を受け付けるが、急なキャンセルが出るケースも多いとみている。ワクチンの効果は開封後約6時間とされるだけに、使い残しを防ぎ、迅速な接種につなげる考えだ。

 また、道内最少の人口693人(4月末現在)の音威子府村では、村内の高齢者のみを対象とするとワクチンが余るため、12日から一般高齢者だけではなく、高齢者と同居する16歳以上の希望者の接種を始める。

 同村では65歳以上が含まれる世帯の約270人にワクチン接種の意向調査を実施。このうち接種を希望したのは約230人で、5月末までに1回目の接種を終える予定だという。

 道内では、今月9日現在で1回目の接種を受けた高齢者は7819人、うち2回目の接種も完了したのは42人にとどまる。道内の高齢者向け接種の対象者数は約166万人で、接種率は1回目の接種人数だけでも1%にも満たない。ただ、ワクチンの供給体制が進み、今月中にも全道で計約40万6000人分のワクチンが道内に発送される予定だ。高齢者向けは新規確保分と接種済みを合わせ、約50万4000人が接種できるめどが立った。

 道の担当者は「政府の目指す7月末までに接種が完了するよう、市町村のサポートをしたい」と話した。

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 新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け接種が北海道内でも本格化しつつあり、10日は千歳市で道内初の大型商業施設での集団接種も行われた。施設入所者を中心に4月中旬に始まった接種はそれ以外の高齢者にも随時広げる。道内では感染が急拡大しており、ワクチン接種の早期かつ確実な実施が感染拡大阻止のカギとなりそうだ。

 千歳市栄町のイオン千歳店で高齢者対象のワクチンの集団接種が10日行われ、85歳以上の市内のお年寄り75人が接種を受けた。86歳の女性は「昨晩は、ドキドキして寝られなかった。注射はあっという間に終わった。2回目をまた受けなければ」と話していた。

 同市では高齢者約2万3000人を対象とする集団接種を市総合保健センターで8日に開始した。週末は同センター、平日はJR千歳駅前の同店で行う計画だ。

 北斗市でも10日、75歳以上の高齢者を対象とした接種が始まり、市内15か所の医療機関で約80人が接種した。市は当初、65歳以上を対象とする考えだったがワクチンの供給量が想定より少なく、対象を絞った。施設に入居していない65~74歳の接種開始は6月以降、16~64歳は7月以降を予定している。6月下旬に集団接種会場を開設するという。

 まん延防止等重点措置の対象地域である札幌市は10日、75歳以上を対象に24日から本格的に始まる高齢者接種に向け、75歳以上の約27万人に接種券を発送した。接種券のほか、予診票や接種を受けられる医療機関の一覧も同封され、12日頃までには対象世帯に届くという。医療機関と市は、19日から電話やインターネットで予約を受け付ける。65~74歳の約27万人への接種券発送は6月以降の予定だ。

 函館市は10日、65歳以上を対象に集団接種予約を開始。午前9時から、電話や市のホームページで受け付けを始め、用意した1800人分は昼前までに埋まった。同市の集団接種は29日から市内3か所で行われる。

 効率的な接種に向けた取り組みも進む。旭川市は予約を始める13日から、一部の高齢者にキャンセル待ちを打診する方針だ。集団接種会場の利用者を念頭に1日あたり計10~20人程度を想定している。同市は1瓶で6人分のワクチンを採取する前提で予約を受け付けるが、急なキャンセルが出るケースも多いとみている。ワクチンの効果は開封後約6時間とされるだけに、使い残しを防ぎ、迅速な接種につなげる考えだ。

 また、道内最少の人口693人(4月末現在)の音威子府村では、村内の高齢者のみを対象とするとワクチンが余るため、12日から一般高齢者だけではなく、高齢者と同居する16歳以上の希望者の接種を始める。

 同村では65歳以上が含まれる世帯の約270人にワクチン接種の意向調査を実施。このうち接種を希望したのは約230人で、5月末までに1回目の接種を終える予定だという。

 道内では、今月9日現在で1回目の接種を受けた高齢者は7819人、うち2回目の接種も完了したのは42人にとどまる。道内の高齢者向け接種の対象者数は約166万人で、接種率は1回目の接種人数だけでも1%にも満たない。ただ、ワクチンの供給体制が進み、今月中にも全道で計約40万6000人分のワクチンが道内に発送される予定だ。高齢者向けは新規確保分と接種済みを合わせ、約50万4000人が接種できるめどが立った。

 道の担当者は「政府の目指す7月末までに接種が完了するよう、市町村のサポートをしたい」と話した。

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