沖縄県内のスーパーでインスタントやレトルト食品が品薄となっている。政府が緊急事態を宣言した７日以降、対象となった７都府県を中心に引き合いが強まり、メーカーや卸業者に発注を掛けても必要な数量が確保できなくなっている。宣言に基づく外出自粛の期間は５月６日までのため、スーパーは仕入れ量の確保に力を入れる方針だ。
スーパーの店内に並ぶインスタント食品（資料写真）
タウンプラザかねひでを運営する金秀商事では、４月に入ってからインスタントラーメンや冷凍食品の売れ行きが通常の２倍。その都度、在庫分を補充しているが、棚が空く状況が起きている。担当者は「卸業者に注文しているが、必要な数量が確保できにくくなっている」と話す。
小中高校の臨時休校が始まった３月上旬から販売は伸びていたが、緊急事態宣言を機に、県内でも飲食店の臨時休業が増えた。担当者は「外食できないとなれば家庭で食べるのは当然の流れだが、今は外出自粛による買いだめが全国的に広がり、需給のバランスが大きく崩れている」と頭を抱える。
丸大もレトルトご飯やラーメン類の売り上げが２０％増。通常は特売品としてチラシで打ち出すが、品切れを引き起こす可能性があるとして自重している。感染リスクが高まる密集、密閉、密接の「３密」を引き起こさないようにする集客策を検討しており、担当者は「県外のように入場制限が起こるような事態は避けなければならない」と気を引き締める。「感染者が出た」とのネット上のデマに悩まされており、担当者は「食を供給するライフラインとしての役割を維持するためにも正しい情報発信をお願いしたい」と話した。
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April 12, 2020 at 05:01AM
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レトルト、インスタント食品が品薄 緊急事態の都府県の引き合い強く 沖縄のスーパー、仕入れに尽力 - 沖縄タイムス
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