eスポーツ大会などで活躍しているプロゲーマーは、最低でも144Hz以上のリフレッシュレートが必要だとよく語っている。ネット上では144Hzのモニターは「ヌルヌル動いて超快適」、「対戦で勝ちやすい」などとの声もよく聞かれる。これはプロでなくても感じるのだろうか?ひょっとしてみんなイメージで語っていないだろうか?そこで、単なるゲーム好きの中学生にも144Hzと60Hzの違いは分かるのか、実際に検証してみた。
暇さえあればPCでゲームばかりしている中1の息子が、フレームレートという概念を知ったらしい
筆者には中学1年生の息子がいるのだが、大のゲーム好きで、暇さえあればゲームばかりしている。以前は、Switchやスマホなどで遊ぶことが多かったが、ここ2年くらいは、PCゲームの快適さに目覚めた様子。主にPCでゲームをしながら、ロビーの待ち時間などでSwitchのゲームをプレイしたり、スマホゲームをプレイするなど、同時に3つくらいのゲームを進めていることも多い。
生意気にも、ゲーミングヘッドセットやゲーミングキーボード、ゲーミングマウスなどは一通り揃えており、「フォートナイト」では同級生たちとボイスチャット機能を使って、大勢と会話しながら遊んでいる(筆者も同じ部屋で仕事しているので、たびたび「うるさい!もう少し静かにしゃべれよ!」などと怒鳴る羽目になっているのだが)。
息子達の遊んでいる様子を見ていてすごいなと思ったのは、「フォートナイト」のボイスチャット機能を、「フォートナイト」自体をプレイしていないときにも活用していることだ。例えば、一時期息子はスマホゲームの「ブロスタ」にもはまっていたのだが、「フォートナイト」のボイスチャット機能を使って、友達と作戦を練りながらプレイしていたのだ。
わざわざそんなことをしなくても、Discordなどを使えばいいのにというのは大人の考えだ。息子の年齢だと、自分で自由に使えるゲーミングPCを持っている子はまだまだ少数派であり、PS4もそれほど多くはなく、やはり圧倒的にSwitchでゲームをプレイしている子が多い。「フォートナイト」は、Switchでも無課金で遊べるほぼ唯一のオンラインゲームであり(「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」などは、オンラインプレイにはNintendo Switch Onlineへの加入が必要になる)、SwitchやPS4、PC、Xbox Oneなど、異なるプラットフォーム間でのクロスプレイも可能なため、一種のSNSというかコミュニケーションプラットフォーム的な役割を果たしているのだ。
最近、息子が「フォートナイト」で会話をしながら友達とゲームに興じている様子を見ていると、ときどき「60fps」とか「30fps」という言葉を発していることに気づいた。fpsとはFrame Per Secondのことで、1秒間に表示されるフレームの数(=画面の描き換え回数)を表している。驚いて息子に「fpsって意味分かってるの?」と聞いたら、「よく知らないけど、数字が大きい方が速くていいんでしょ?」と返ってきた。息子は、最近、タッチタイプがかなりできるようになり、スマホやPCでゲーム攻略サイトやゲーム情報サイトを検索して閲覧するようになっている。どうも、そこで得た知識らしい。
息子が、友達とよく遊んでいる「フォートナイト」の場合、PS4は60fps、Switchは30fps固定だが、PCなら本体とモニターの性能次第で120fpsや144fpsといった、より高いフレームレートを実現できる。息子曰く、「Switchの人は30fpsなのでかなり辛そう。うちはPCなので60fps出てるんだよと自慢してる」とのことだ。試しに息子にSwitchで「フォートナイト」をプレイさせたところ、「動きがカクカクしてやりにくい」との感想。30fpsと60fpsの違いはすぐ分かったようだ。
息子は、いいゲーミングモニターを使えば、もっと高いフレームレートでゲームをプレイできることまで知っているようで、憧れている様子。プロプレイヤーが、144fpsと60fpsではプレイ感覚が全然違うといっている動画を見たこともあるようだ。今、息子がゲームに使っているPCは、4年位前に娘が自作したもので、CPUが「Core i5-6500」、グラフィックスカードが「GeForce GTX 1060」と、最新のゲーミングPCと比べるとやや非力である。
ただし、これくらいのスペックでも、「Apex Legends」や「レインボーシックス シージ」、「フォートナイト」を、リフレッシュレート60HzのフルHD解像度でプレイするには十分だ。というのも、PC自体はゲーミング用途をターゲットに自作したのだが、繋いでいるモニターが、ゲーミング用ではなく、一般的なリフレッシュレート60Hz、フルHD解像度の24インチモニターなので、息子はこれまで60fpsを超えるゲームの世界を体験したことがないのだ。
近年、リフレッシュレート144Hzというのは、ゲーミングモニターのスタンダードともいえるスペックになってきている。しかしながら、PCでゲームをプレイしていても、実はまだゲーミングモニターを導入していないという人も多いのではないだろうか。その理由として「プロプレイヤーでもなければリフレッシュレートの違いなど分からないのでは?」といった意見が聞かれることもしばしばだ。
一方、PCゲーミングの世界はもちろんのこと、PS5やXbox Series Xといった新世代コンシューマーゲーム機でも、120Hz表示モードが用意されるようになり、60Hzを超えるハイリフレッシュレートが、これからのスタンダードとなりそうな情勢である。そうした新世代コンシューマーゲーム機の接続先ともなる144Hz対応モニターは、数字的なスペックだけでなく、「本当に体感できるほどの効果」があるのかテストしていきたい。
そこで今回は、MSIの144Hz対応ゲーミングモニター「Optix G271」を用いて、これまでの2倍以上の描画枚数を実現する144FPSの世界を息子に体験してもらう。60fpsと144fpsの違いが分かるのか、また144fpsにすることで、よりゲームの結果は良くなるのか、検証していきたい。息子よ、違いが分かったら導入を検討してあげてもいいよ。違いが分かったらね!
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