Pages

Wednesday, December 9, 2020

高校クラスター、教諭3分の2コロナ感染 大学入試控え衝撃「終わり見えない」 鹿児島・出水 | 鹿児島のニュース - 南日本新聞

対策本部会議で感染拡大防止の徹底を確認する出水市幹部ら=9日、同市役所

対策本部会議で感染拡大防止の徹底を確認する出水市幹部ら=9日、同市役所

 鹿児島県内で1日当たりの新型コロナウイルス感染者が過去最多の40人となった9日、緊張と警戒が一気に高まった。初めて高校でのクラスター(感染者集団)が確認された出水市の出水中央高校では関係者が「まだ増える可能性があり、終わりが見えない」と頭を抱え、市幹部はこわばった表情で「鳥インフルエンザ対策と合わせ、緊張感を持って対応を」と指示した。市議会は同日から4日間の一般質問を中止した。

 出水中央高はこれまで授業中のマスク着用や常時換気など感染予防策に力を入れてきた。来年の大学入試などシーズンを控える中、感染が8日確認された教諭らが受け持つ課程では問題作成などで教諭間のやり取りが多かったという。教諭15人中、10人感染した形となった。

 9日の授業を取りやめていた同課程だけでなく、登校していた生徒約670人も午後には帰宅させ、13日まで自宅待機とした。10日からオンライン授業を順次始める。校舎はアルコール消毒した。

 木山博隆校長は取材に「たくさんの職員が感染し大変遺憾だ。入試シーズンに向けて態勢を整える最中だったのだが」と肩を落とした。

 ■出水市議会は一般質問中止

 市は9日朝、対策本部会議を招集。公民館など46公共施設について、10日から当面の利用制限を決めた。市教育委員会は市立21校の関係者に感染者が出れば、3日間程度の臨時休校とする方針を確認。椎木伸一市長は、鳥インフルエンザ対策との両立に「できるだけ速やかに感染拡大が止まるよう関係機関と協力したい」と話した。

 市議会棟には午前中、市幹部らが慌ただしく出入り。議会は予定していた一般質問を急きょ中止した。杉本尚喜議長は「医療機関が逼迫(ひっぱく)する可能性がある。市民の安心安全を損なう恐れがある状況で一般質問を行うのは難しい」と述べた。

 市民からは不安の声が上がった。同市本町で飲食店を経営する迫田小百美さんは「1年で一番の書き入れ時にキャンセルが相次いでいる。これで休業要請が出たら経済的に大変なことになる」と訴えた。

Let's block ads! (Why?)


からの記事と詳細 ( 高校クラスター、教諭3分の2コロナ感染 大学入試控え衝撃「終わり見えない」 鹿児島・出水 | 鹿児島のニュース - 南日本新聞 )
https://ift.tt/39X4Klv

No comments:

Post a Comment