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Saturday, December 12, 2020

【熊本 vs 讃岐】「いつもと同じように、始めから終わりまで、全力で、しっかりやる」。大木武監督が求め続けてきた姿勢を、変わらずピッチで貫いてこそ。 - J's GOAL

2020年12月12日(土)


熊本は前節、4連勝中の富山を無失点に抑え8試合ぶりの勝利を挙げたが、長野が勝って勝点を58に伸ばしたことで、J2昇格は果たせないことになった。それでも、試合後の会見で大木武監督はーーいつものようにーー言いきった。
「あと2試合ありますので、頑張って、勝てるように、全力でいきたいと思います」
大木監督が今シーズン、選手たちに求め続けてきた姿勢だ。

好調なスタートを切って2位で折り返した前期から一転、後期は勝ちきれないゲームが続いた。得点を奪って数分後に失点したり、前半終了間際や終盤の失点で勝点を落とす展開もあったが、状況に応じた判断は求めながらも、「最初から最後まで同じように、しっかり戦う」ことを説き、90分の中でいわゆる「ペース配分」をするような戦い方は、是としない。

34試合を戦う年間のリーグ戦についても同じことが言える。就任してから植えつけ、深めてきたサッカーは、勝てない時期も一切揺らぐことはなかった。開幕戦であれ、一般的に「6ポイントマッチ」と言われる順位と勝点の近いチームとの直接対決であれ、そして「この試合を落とすと厳しい状況になる」ような一戦であれ、全てが等しく大切な試合。
「勝って勝点6もらえるなら他の試合より重要だけど、そうじゃないよね? ぜんぶ重要だろ?」
ちょっとキツめに聞こえる「ド直球」のコメントは正論というか、もはや真理。話を聴く側としても、黙ってうなずくしかない。

当然、選手たちに対してもまっすぐなので、練習で厳しい言葉が聞こえない日はなかったろう。しかしその分、いいプレーに対してかける言葉も本音。そうやって、トレーニングでは一貫してクオリティを高めることを追求してきた。それは「選手たちが上手くなる」ことを目指すからであり、それがチームの結果につながると考えるから。昇格の可能性がなくなっても、そのスタンスは変わらない。
「思うような結果は残せませんでしたけど、全力で戦ったことは間違いない。その積み重ねが2020年のロアッソだったね、ということになる」(大木監督)

今年のメンバーで戦うゲームはあと2試合で、今節はホーム最終戦。そんなフレーズを並べると反射的にセンチメンタルな気持ちになってしまいそうだが、それを理由にピッチでのプレーが変わってしまうようでは、大木監督が言い続けてきたことが伝わっていないことになってしまう。選手たちもそれは十分、理解しているはずだ。

だからいつものように、最初の笛から最後の笛まで全力で臨み、トレーニングしてきたことをしっかりやること、それがラスト2試合のミッション。最後までやり切って、今季の集大成になる。

文:井芹貴志(熊本担当)

明治安田生命J3リーグ 第33節
12月13日(日)13:00KO えがおS
ロアッソ熊本 vs カマタマーレ讃岐

えがお健康スタジアム(ロアッソ熊本)
みんなの総合評価 (4.1)
臨場感 (3.6)
アクセス (3.0)
イベント充実 (4.0)
グルメ (4.6)
アウェイお楽しみ (4.2)

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