新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が東京など4都府県で続く中、大型連休明けの6日から企業活動などが再開し、東京都内の一部自治体では高齢者のワクチン接種も始まった。大型連休中は「人の流れ」を抑える措置が取られたが、人出が目立つ所もあった。緊急事態宣言は11日が期限だが、感染収束の見通しは立たず、延長される見込みだ。
「電車はほぼ満員だった。来週からもっと混むのではないか」。6日午前8時頃、東京都千代田区のJR東京駅前で、神奈川県海老名市の会社員の男性(33)が眉をひそめた。
週3回程度は在宅勤務をしているが、この日は出社日で、小田急線とJRを利用。緊急事態宣言の延長について、「今と同じ対策を続けても状況は変わらないのでは。都市封鎖くらい思い切った対策が必要だと思う」と話した。
NTTドコモのデータによると、6日午前8時台の人出は昨年の連休明けだった5月7日と比べて新宿駅で59%、銀座駅で26%、東京駅で7%増えた。
目黒区では6日午前、75歳以上の高齢者を対象に新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。集団接種の会場には事前予約した人が次々と訪れ、接種を受けた女性(85)は「同居の家族もおり、一日でも早く受けたかったので良かった」と話した。
都内では文京区でも6日に高齢者のワクチン接種が始まったほか、足立区では電話とインターネットで接種の予約受け付けを開始。電話は殺到してつながりにくい状態となり、職員らが対応に追われた。
大型連休中、政府や自治体は不要不急の外出や移動の自粛を求めたが、都内の繁華街などには多くの人の姿があった。このうち銀座では、都の要請を受けた百貨店が食料品売り場など一部を除いて休業する一方、ブティックなど路面店の多くが営業を継続した。
「例年よりやや少ないくらいの人出だった」。連休中も休まず営業した銀座の宝飾店の社長(64)が話す。宝飾店は床面積1000平方メートル以下でも都の休業協力依頼の対象だが、社長は「補償が足りず、家賃や従業員の給与を支払うためには店を開けるしかなかった」と明かす。休業した百貨店の客が流れてこないかとの期待もあったが、結局、連休中の売り上げは例年の半分以下にとどまった。
同じ東京の秋葉原は、連休最終日の5日、雨天にもかかわらず多くの若者らでにぎわった。ゲームを買いに来た高校1年の男子学生(16)は「いつもほどは混み合っていないので、少しの買い物なら大丈夫」と話し、足早に立ち去った。
近くでは、メイドの格好をした女性らが、通行人に手を振って入店を呼びかけていた。深夜まで営業するカフェバーで働く20歳代の店員女性は「お客さんは来てくれており、正直、緊急事態宣言の影響はあまり感じない」と話した。
東京スカイツリー(墨田区)など多くの行楽施設は連休中も休業したが、高尾山(八王子市)など郊外には多くの行楽客が繰り出した。近県の箱根(神奈川県)や江の島(同)、熱海(静岡県)などの観光地もにぎわいを見せていた。
「まん延防止等重点措置」の対象になっている横浜市の中華街では、飲食店に酒類提供の停止が要請されており、多くの店がノンアルコールで営業。例年のように通りに人があふれかえるようなことはなかったが、多くの観光客が食べ歩きを楽しんでいた。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が東京など4都府県で続く中、大型連休明けの6日から企業活動などが再開し、東京都内の一部自治体では高齢者のワクチン接種も始まった。大型連休中は「人の流れ」を抑える措置が取られたが、人出が目立つ所もあった。緊急事態宣言は11日が期限だが、感染収束の見通しは立たず、延長される見込みだ。
「電車はほぼ満員だった。来週からもっと混むのではないか」。6日午前8時頃、東京都千代田区のJR東京駅前で、神奈川県海老名市の会社員の男性(33)が眉をひそめた。
週3回程度は在宅勤務をしているが、この日は出社日で、小田急線とJRを利用。緊急事態宣言の延長について、「今と同じ対策を続けても状況は変わらないのでは。都市封鎖くらい思い切った対策が必要だと思う」と話した。
NTTドコモのデータによると、6日午前8時台の人出は昨年の連休明けだった5月7日と比べて新宿駅で59%、銀座駅で26%、東京駅で7%増えた。
目黒区では6日午前、75歳以上の高齢者を対象に新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。集団接種の会場には事前予約した人が次々と訪れ、接種を受けた女性(85)は「同居の家族もおり、一日でも早く受けたかったので良かった」と話した。
都内では文京区でも6日に高齢者のワクチン接種が始まったほか、足立区では電話とインターネットで接種の予約受け付けを開始。電話は殺到してつながりにくい状態となり、職員らが対応に追われた。
大型連休中、政府や自治体は不要不急の外出や移動の自粛を求めたが、都内の繁華街などには多くの人の姿があった。このうち銀座では、都の要請を受けた百貨店が食料品売り場など一部を除いて休業する一方、ブティックなど路面店の多くが営業を継続した。
「例年よりやや少ないくらいの人出だった」。連休中も休まず営業した銀座の宝飾店の社長(64)が話す。宝飾店は床面積1000平方メートル以下でも都の休業協力依頼の対象だが、社長は「補償が足りず、家賃や従業員の給与を支払うためには店を開けるしかなかった」と明かす。休業した百貨店の客が流れてこないかとの期待もあったが、結局、連休中の売り上げは例年の半分以下にとどまった。
同じ東京の秋葉原は、連休最終日の5日、雨天にもかかわらず多くの若者らでにぎわった。ゲームを買いに来た高校1年の男子学生(16)は「いつもほどは混み合っていないので、少しの買い物なら大丈夫」と話し、足早に立ち去った。
近くでは、メイドの格好をした女性らが、通行人に手を振って入店を呼びかけていた。深夜まで営業するカフェバーで働く20歳代の店員女性は「お客さんは来てくれており、正直、緊急事態宣言の影響はあまり感じない」と話した。
東京スカイツリー(墨田区)など多くの行楽施設は連休中も休業したが、高尾山(八王子市)など郊外には多くの行楽客が繰り出した。近県の箱根(神奈川県)や江の島(同)、熱海(静岡県)などの観光地もにぎわいを見せていた。
「まん延防止等重点措置」の対象になっている横浜市の中華街では、飲食店に酒類提供の停止が要請されており、多くの店がノンアルコールで営業。例年のように通りに人があふれかえるようなことはなかったが、多くの観光客が食べ歩きを楽しんでいた。
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