名は体を表す、にふさわしい役者だ。那須凜が自ら企画・出演する舞台「春の終わりに」が東京・中落合のシアター風姿花伝で上演中だ。コロナ禍で昨春は公演できず、映像収録だけだった。「いまやらなければ二度とできないから」。26歳の言葉はピンと張る。
といって、演じるのは70歳の小説家。亡くなるまでの1カ月間を高齢者のシェアハウスで過ごす。作・演出で父の大村未童には「女たちに贈る賛歌」を求めた。当初の狙いとは異なるが、「はつらつとしたエネルギーのまま老いを迎えるとどうなるか」を、若い女性たちが演じることに。
腰を曲げるなどの形から入らず、ものの考え方や声の出し方と内側から人間造形をしている。「そうすると思考がゆっくり、やさしくなるんですよね」。街で粋なおばあさんの動きや目線を観察する。姿勢は「生き方の積み重ねという感じがしますね」。
グレていた高校生活が終わる…
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