Pages

Friday, August 6, 2021

日本DF・吉田麻也「完敗です。でも、これで終わりじゃないので」/サッカー男子 - サンケイスポーツ

ゴールを決められ立ち尽くす吉田(中央左)(蔵賢斗撮影)

東京五輪第15日・サッカー 男子3位決定戦、メキシコ3-1日本(6日、埼玉スタジアム)男子の3位決定戦で、日本はメキシコに1―3で完敗し、1968年メキシコ五輪以来となる銅メダル獲得を逃した。日本は試合序盤に2失点。後半にも失点し、途中出場のMF三笘薫(24)=川崎=が1点を返すにとどまった。

待っていたのは厳しい現実だった。今大会6試合連続先発となった主将のDF吉田は、年齢制限ができた1992年のバルセロナ五輪以降では、最多の五輪通算13試合目の出場。大記録は達成したが、2012年のロンドン五輪に続いて3位決定戦で敗れると、ピッチに座り込んだ。

「残りのキャリアでできることを考えたときに、どれだけ日本サッカーを押し上げられるかだと思った」

自身3度目の五輪出場。当初はあまり乗り気ではなかった。しかし、コロナ禍でA代表の活動ができない中で自身の代表に対する思いを再確認。「少しでも貢献できるならばトライしたい」と、若手に自身の経験やA代表のレベルを体感させるべく、2度目のオーバーエージ(OA)枠での出場を決めた。

「もっとA代表の競争は激しくないといけない。突き上げをするのは彼らの世代」と吉田。6月からチームに合流すると主将として、常にチームを引き締め続けた。簡単に点を与えるなど軽いプレーがあれば警鐘を鳴らし、相手チームにラフプレーをすれば真っ先に注意に向かった。その姿は実に頼もしく、若手はそこから多くを学び、試合に出るためにその壁を超えようと短期間で大きな成長を見せた。

「完敗です。でも、これで終わりじゃないので。サッカー人生は続くので。9月からW杯の最終予選があります。そこに(若手が)一人でも食い込めるように。会えることを楽しみにしていますし、僕自身も楽しみです」

試合後の円陣では、いつも通り、最後に主将の合図で全員で一本締め。世界と堂々と渡り合った16日間は来年のW杯カタール大会に続いている。(山下幸志朗)

この記事をシェアする

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 日本DF・吉田麻也「完敗です。でも、これで終わりじゃないので」/サッカー男子 - サンケイスポーツ )
https://ift.tt/3xnLgyE

No comments:

Post a Comment