中国のクオンツヘッジファンド急成長の時代は終わりつつあるのかもしれない。2190億ドル(約24兆8000億円)規模の同業界に対する規制当局による監視が強まっているほか、取引がますます集中してきたためだ。
アルゴリズムに基づいて取引するファンドの運用資産は過去2年で5倍に急増したが、新規資金の受け入れを制限したり拡大計画を巻き戻したりするファンドが増えている。
調査会社の深圳市排排網投資管理によれば、中国のプライベートファンド(ヘッジファンドに相当)が設定した商品の数は10月に246本と半分以下に減り、11月はさらに減少した見込みだ。
規制当局がまだ十分に理解していないクオンツ取引戦略への急速な資金流入を抑えようとしていることも、業界の成長減速の背景にある。中国証券投資基金業協会は少なくとも一部のクオンツ運用会社について、商品登録の早期認可が可能なファストトラック審査を取りやめた。
取引活動とポジションについてより詳細な月次報告の提出も求めたと、事情に詳しい関係者が匿名を条件に明らかにした。アルゴリズム取引を確認するための監視モデルも更新していると、取り組みについて知る関係者が述べている。
同時に、業界の急成長によって高いリターンの実現が難しくなっていることへの懸念も業界内部から出ている。招商証券の11月16日付のリポートによれば、中国のクオンツファンドの中で人気の高いいわゆるエンハンストインデックス商品のリターンは9月半ば以降に低下し、ここ数週間はマイナスになっている。リポートは、運用資産と超過リターンの負の相関を指摘している。中信証券の見積もりによれば、クオンツファンドの運用資産は今年9月30日までに60%増加していた。
原題: Quant Hedge Funds Brace for End of Unbridled Growth in China (1)(抜粋)
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