Pages

Wednesday, April 20, 2022

吉野家元常務の発言 憤慨して終わりにしない「女性は人形ではない」 - 朝日新聞デジタル

 牛丼チェーン吉野家常務取締役の男性が社会人向けの講座で若い女性にリピーターになってもらう戦略を「生娘(きむすめ)をシャブ(薬物)漬け戦略」などと発言し、解任されました。女性の生き方や生活史に詳しく、「日本外食全史」「料理は女の義務ですか」などの著書で知られる作家・生活史研究家の阿古真理さんに発言をどうとらえたのか、聞きました。

 ――今回の発言で、吉野家は「安くておいしい」というファンを失望させたのでは。

 食べることは、元気になること。食べて元気を回復して仕事に備えたり、休憩したり。お客さんたちは吉野家にエネルギーチャージを求めに来て、お店はその人たちが暮らす助けをしています。

 吉野家は安くおいしく食事を提供できるようにチェーン化し、会社を存続させるためにマーケティングをしているはずです。それに、自分の愛着のある商品ならおとしめるような言い方はしないはずで、商品に対しても敬意がありません。今回の発言は売る側と買う側の両方を馬鹿にしています。

 ――例えば「肉は男性」「甘い物は女性」など、男女を切り口にしたマーケティングについてはどう思いますか。

 先入観が強すぎるとは思いますが、そうした好みの傾向が全くないわけではないと思います。とはいえ、決めつけすぎると排他的になってしまいます。

――「男に高い飯をおごってもらえるようになれば(牛丼は)食べない」とも発言したとされています。

 女性に対する見方が対等では…

この記事は有料会員記事です。残り924文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 吉野家元常務の発言 憤慨して終わりにしない「女性は人形ではない」 - 朝日新聞デジタル )
https://ift.tt/uqx81YK

No comments:

Post a Comment