熱は下がっても、体のだるさやのどの痛みはおさまらない。介護サービスが利用できない状態で、1週間、夫と母を介護した。
「いっそ、全部終わりになってもいいかも」
今年の年明け。16年間におよぶ介護生活の中で、新潟県糸魚川市の金子裕美子さん(70)は、初めて介護心中に追い込まれる人の気持ちがわかったように感じたという。
裕美子さんは3人家族。夫の慶徳さん(77)は61歳のときに脳梗塞(こうそく)を発症し、左半身のまひと高次脳機能障害がある。実母の松澤キクさん(97)は11年前の脳梗塞で同じく左半身にまひが残り、認知症の症状も進行している。
夫は週4日、母は週2日デイサービスに通い、2人とも月に2回ほどショートステイも利用してきた。
ふだん、裕美子さんは朝5時に起きて畑仕事をし、夫と母に朝食を用意する。2人をデイサービスやショートステイに送り出した後は、貴重な自分の時間があった。長い介護生活でも、おしゃべりが好きな夫と軽口を言い合う心の余裕もあったという。
始まりはのどの痛み、そして発熱
年明けの1月4日。裕美子さんと慶徳さんはのどの痛みを感じた。
「年末年始の疲れかも」
一夜明けた5日に裕美子さん…
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