「核攻撃したら北朝鮮は終わり」 アメリカと韓国が「核協議 ... - 東京新聞

記者会見に臨む韓国国家安全保障室の金泰孝第1次長㊧と米国家安全保障会議（NSC）のキャンベル・インド太平洋調整官＝18日、ソウルで（AP）

　【ソウル＝上野実輝彦】米韓両政府は18日、米国の「核の傘」提供を含む核抑止力強化を話し合う「核協議グループ（NCG）」の初会合をソウルで開き、米国や同盟国への核攻撃が北朝鮮政権の終わりにつながるとの認識を共有した。

　共同記者発表によると、会合では、米国が核を含むあらゆる能力の拡大抑止を韓国へ提供する方針を再確認した。両国間での情報共有手段の開発や、有事における核関連の協議、軍事作戦や演習での協力の仕組みを確立していくことで合意。体制を整備し数カ月以内に両国大統領に報告する。

　会合には韓国国家安全保障室の金泰孝（キムテヒョ）第1次長や米国家安全保障会議（NSC）のキャンベル・インド太平洋調整官らが出席した。

　会合に先立ち、尹錫悦（ユンソンニョル）大統領は「北朝鮮が核使用の考えすら持てないよう、核を基盤とした韓米同盟で拡大抑止の実行力を強化すべきだ」と強調した。

　一方、朝鮮労働党の金与正（キムヨジョン）副部長は17日の談話で、NCGや米原子力潜水艦の朝鮮半島展開に触れ「米国が拡大抑止体制を強化するほど、われわれを対話のテーブルから遠ざけるだけだ」と批判。12日に発射した大陸間弾道ミサイル（ICBM）「火星18」を念頭に「米国が目撃したのは、わが国の軍事攻撃の始まりに過ぎない」と新たな軍事行動の可能性を示唆した。

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