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Tuesday, July 28, 2020

「高校野球が終わりじゃない」 松本第一出身の牧選手 - 朝日新聞デジタル

 僕がいま高校3年生だったら……。絶対に無理だなって思います。たぶん、練習する気もなくなるし、何を目標にすればいいのか、わからなくなってしまうと思います。

 大学野球を経験した今だから言えるんだろうけど、高校で甲子園を目指すことは素晴らしい、でも、そこで終わりじゃない。大学では、高校の1段階、2段階も高いレベルの野球ができます。次のステージに挑戦してほしいです。

 僕も、あの夢の舞台を目指した一人ですが、高校2年と3年の夏はどちらも初戦負け。甲子園に行くことはできませんでした。野球を始めた小学1年から、プロ野球選手になるのが夢でしたが、結果を残せていなかったので、プロ志望届は出しませんでした。

 進学した中央大には、甲子園に出場した選手が何人もいます。僕は高校時代、県内では知られているほうだと思っていましたが、全国的には無名。実力も下のほう。初めは身を引いてしまうこともありました。

 飛躍のきっかけは、2年の冬でした。下半身を使ってバットを振ることができるようになったことです。周りの人に自分のだめなところを積極的に聞いて、腕だけで打っていたことに気づきました。大学3年で初めて日本代表に選ばれた時は、柳町達(たつる)選手(現ソフトバンク)にひっついて回りました。やっぱり、自分1人じゃ限界があります。

 僕の持ち味は、気持ちの強さと勝負強さ。打力がついたことで、よりそれをいかせるようになりました。得点圏に走者がいる時は、テンションが上がります。「打てなかったらやばい」じゃなくて「俺がやってやる」。緊張を楽しむようにしています。

 大学と高校は違うと感じますね。高校はチームがあって一人一人がいるというイメージだけど、大学は一人一人の努力が重なって、それがチームの力になるというような。努力しないと置いていかれます。必死についてきた3年間なので、日本代表に選ばれ、こうして知ってもらっているというのが不思議なくらい。

 だからこそ、自分が活躍して、高校の時とは違うんだという姿や、大学からでも成長できるんだということを示したい。

 長野県の頂点は、それだけで誇りです。高校生のみんなには、それを目指してほしい。負けてしまったとしても、それまで積み重ねてきたことが無駄になるなんてことは、決してありません。続けていれば、ついてくるものはあります。

     ◇

 まき・しゅうご 1998年4月21日生まれ。長野県中野市出身。2歳のころから野球ボールとバットで遊んでいた。「自分たちの代で甲子園に初出場したい」と松本第一へ。現在は中央大の主将として80人の部員を束ねる。ポジションは二塁手。昨夏には大学日本代表で中軸として活躍したプロ注目のスラッガー。

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