富士山の「山閉(じ)まい」を告げる「吉田の火祭り」が26、27の両日、山梨県富士吉田市で開かれた。北口本宮冨士浅間神社とふじよしだ観光振興サービスは、祭りと神社関係者以外の観覧自粛を呼び掛け、露店と観覧客が途絶えた国道139号(富士みち)には90本を超える大たいまつが燃え盛り、富士北麓(ほくろく)に夏の終わりを告げていた。
26日午後6時過ぎ、フォークリフトに積載された2基の神輿(みこし)が「御旅所」となる上吉田コミュニティセンターに到着すると、大たいまつに次々に点火が始まり、静かな「富士みち」は富士山に向かって炎が上がった。
火祭りを境に秋が深まり、やがて富士山の初冠雪・雪化粧宣言ももたらされる。【小田切敏雄】
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