“ヨーロッパ最大級”原発が標的に「爆発すればヨーロッパの終わり」
上空から落ちてくる光の弾。また、こちらの映像では画面左からは幾筋もの光の線が建物に向かっていきます。付近には炎のようなモノも。
これはウクライナ南部のザポロジエ原発の映像です。ウクライナの非常事態省は、原発がロシア軍の砲撃を受け、施設で火災が発生したと発表。ただ火は消し止められたということです。
IAEA=国際原子力機関はウクライナからの報告として「原発の放射線レベルに変化は報告されていない」「重要な設備に影響はない」としています。ザポロジエ原発はヨーロッパ最大級の原発とされ、ゼレンスキー大統領は危機感をあらわに。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「ウクライナには15の原子炉があります。もし爆発すれば、全ての人々、ヨーロッパの終わりです」
その上で、ヨーロッパの国々に対し、ロシア軍を止めるよう訴えました。
この原発をめぐってはロシア国防省が先月末、“制圧”を発表していましたが、3日も市民が車などでバリケードを築き、抵抗を続けていました。
原発への攻撃に先立ち、ロシアとウクライナの間では2回目となる停戦交渉が行われました。ロシアメディアによりますと、両国は市民が避難するための「人道回廊」の設置で合意。避難が行われている間は一時的に停戦することもありえるとしています。
交渉後、ロシア側は「いくつかの点で理解が得られた」とする一方、ウクライナ側は「残念ながら我々が求める結果は得られていない」と不満を示しました。3回目の交渉は近く行われる見通しです。
こうしたなか、ウクライナの被害は拡大しています。北部チェルニヒウでは、学校や集合住宅が空爆を受け33人が死亡。首都キエフの北東およそ60キロの街では建物が破壊されています。
ロシアのプーチン大統領は・・・
ロシア プーチン大統領
「軍事作戦は計画通りに進んでおり、任務は順調に遂行されている」
3日の安全保障会議で軍事作戦は「計画通り」だと発言。そのうえで、「ロシア人とウクライナ人は一つの民族であるという信念は決して捨てない」と強調しました。
ロシアの侵攻が始まって以降、避難のため隣国ポーランドに渡るウクライナ人が増加。3日の時点で60万人を超えています。
記者
「こちらは小学校の体育館ですが、中にベッドをいっぱいに敷き詰めて避難者を受け入れています」
この街には3つの学校に避難所が設置され、取材に訪れた小学校は最大160人の受け入れが可能で、次の宿泊先が決まるまで寝泊りすることができます。
ウクライナの男性はロシア軍と戦うため出国が禁止されていることから、ここにいる人の多くは女性や小さな子どもたち。辛い胸の内を語ってくれました。
子どもと避難した女性
「ウクライナで起きている戦争で・・・親戚や両親、夫はまだ危険の中にいます」
子どもと避難した女性
「一番心配なのは子どものこと。(私たちの)未来ですから。とても母国に帰りたいです」
子ども
「プーチンが国を壊してしまって何もなくなってしまうのが怖い」
ポーランド政府は、主要都市での一部の交通機関の利用や民間医療施設での受診を無料にするなど受け入れ態勢が強化されていますが、不安が解消されることはありません。
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