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Sunday, April 10, 2022

村田の今後は?「勝っても負けても終わりだと」 帝拳ジム本田会長 - 朝日新聞デジタル

 村田諒太が所属する帝拳ジムの本田明彦会長はゴロフキン戦後、記者団の取材に応じ、「本当にあいつ(村田)に感謝ですよ。試合が終わってもお客さんが一人も帰らないのは珍しい。そういう試合を見せてくれて、感謝です」と健闘をねぎらった。

 コロナ禍の影響で村田は2019年12月以来、2年4カ月ぶりの試合だった。

 本田会長は「(プロモーターとして)俺も大変だったけど、本人は2年以上毎日練習していた。それは大変だったと思います」と振り返る。村田はひざなど体がボロボロで「長い距離を走るキャンプは1回もできていない」という。「そういう体にけがある中でやってきて、2年以上のブランクがあって、あれだけのものを見せられたのはすごい」とたたえた。

 精神面の強さで世界王者に上り詰めた村田だけに、試合が近づいてナーバスになっている姿が気になっていたという。

 「今日はリングでどういう姿を見せるか、不安の方が大きかった。でもあいつは最高の姿を見せてくれた。お金じゃないけど、あいつのファイトマネーの分を見せてくれた」

 両者があわせて約20億円を手にし、「日本ボクシング史上最大の興行」といわれたビッグイベントをプロモーターとしてまとめ上げた。

 感謝は相手にも及び、「ゴロフキンは本当にいいやつで、10日間一緒にいて嫌になっちゃったよ。本当にいいやつだからさ」と笑顔で語った。

 今後については「勝っても負けても終わりだと思ってやったと思うよ。はっきりいって。おれもそうだし、村田もそうだし」と、この試合が節目であることを強調した。

 日本のボクシング界を長年引っ張る74歳の本田会長は「(これだけのイベントを興行するのは)もう嫌だよ。毎日ゴルフやるよ。村田は頑張ってくれた。若いボクサーはこういう試合をしたいと思うだろう」とホッとした表情で締めくくった。

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