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Tuesday, March 24, 2020

【コラム】完全に終わるまでは終わりではない=韓国(2)(中央日報日本語版) - Yahoo!ニュース

これまで人間は人類の生存を脅かしてきた伝染病の恐怖からほぼ解放されたと信じていた。伝染病の前に、束手無策だった時代は事実上終わったと…。神の意志に任せるほかはなかった黒死病の時代とは違い、伝染病はこれ以上自然災害ではなく、人間の失敗、すなわち人災で考えるべきだと己惚れた。飢餓と伝染病、戦争の恐怖から解放された人間は、ついに不滅と神性を夢見る段階に達したと信じた。新型コロナはそう信じることが人間の傲慢であったことを教えてくれている。

鳥インフルエンザ(AI)から重症急性呼吸器症候群(SARS)、エボラから中東呼吸器症候群(MERS)まで、感染病の危機を体験するたびに人間は痛恨の教訓を得たと言ったが、それは言葉だけだったことを新型コロナのパンデミックは如実に語っている。今回の事態を契機に防疫と公共医療体系を大々的に整備して強化しなければ、グローバル化、都市化、温暖化時代を迎えて新型伝染病の呪いは繰り返されるほかない。

新型コロナは1~2カ月内に解決できるような問題ではない。少なくとも今年の夏、長くて今年の年末まで続く戦いというのが専門家の見解だ。世界人口の7割以上が感染して集団免疫ができる前には終わらないという暗鬱たる見通しもある。いつかは終息するかもしれないが、その社会的波紋と経済的後遺症は耐え難いほど大きいというのが問題だ。特にその被害は社会的弱者に対し、非対称的に大きくならざるを得ない。一日稼いで一日暮らす日雇い勤労者は、目前の生計に対して脅威を受けている。景気低迷の余波は零細自営業者と小商工人、非正規職をはじめ経済活動参加者全体の間にあっという間に拡散するだろう。

中国が新型コロナの鎮圧に成功したというが、安心するのはまだ早い。韓国が大々的な攻撃的検診で防疫の模範を見せているというが、その結果はまだ様子を見なければならない。地球村全体が新型コロナから解放されるまでは誰も安心することはできない。それでも韓国がこの程度でなんとか持ちこたえているのは国民の高い意識水準に後押しされている部分が大きい。買い占めをせず、長い列を作りながらマスクを買って着用して、個人衛生規則遵守をよく守って、社会的距離の確保に積極的に参加する我々国民のおかげだ。辛い時期に自分よりも辛い思いをしている隣人のことを思いやる共同体意識が土台にあるということはもちろんだ。

このような国民にいま政界が見せているものはとても直視できない状況だ。総選挙を控えて一議席でも多く得ようと与野党問わず小細工に小細工を弄している。政府は我田引水式の自画自賛で国民の心中を引っ掻くのではなく、社会的弱者の保護と崩れ落ちようとしている経済と民生活性化に最善を尽くさなければならない。肌で感じることができる実効的かつ迅速な支援策が出てこなければ新型コロナで底辺経済から崩れる局面だ。今は誰がうまくやって誰が失敗したかをあれこれいう時ではない。完全に終わるまでは終わりではない。

ペ・ミョンボク/中央日報論説委員・コラムニスト

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