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Wednesday, March 9, 2022

棋界新時代:「一年の終わりに」 将棋 森内俊之九段 - 毎日新聞

紫綬褒章を受章した森内俊之九段=東京都渋谷区で2017年10月25日、和田大典撮影
紫綬褒章を受章した森内俊之九段=東京都渋谷区で2017年10月25日、和田大典撮影

 昨年4月から書かせていただいているこのコラムの担当もあっという間に最終回となった。年度末も近いので、少し早いが今年度のプロ将棋界を振り返ってみたい。

 なんと言っても一番の話題は藤井聡太竜王の活躍だろう。今期タイトルを三つ増やし、5冠を獲得。対局内容の面でも将棋界をけん引している。

 若手棋士の中で目立っているのは、藤井竜王と同学年の伊藤匠四段である。今期の新人王であり、第4回ABEMAトーナメントではチーム藤井の一員として、優勝に貢献した。現在、年度勝率1位の争いが激化しているが、藤井竜王の5年連続1位を阻んで、新たな勲章を手にすることはできるのだろうか。

 女流棋界でも話題の多い一年だった。近年は、里見香奈女流4冠と西山朋佳女流2冠の2強時代と言われていたが、実力者の加藤桃子女流三段が清麗位を、伊藤沙恵女流三段が女流名人位を獲得し、タイトルホルダーが4人となり、先の読めない状況となってきた。若手女流棋士も順調に力を伸ばしており、誰が抜け出すのか興味深い。

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