フィギュアスケート男子の羽生結弦選手(27)=ANA=は19日、東京都内のホテルで記者会見を開き、競技会から引退しプロに転向することを表明した。羽生選手は決断するに至った理由などを説明した後、記者からの質問に答えた。
Q クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)への挑戦を続けると宣言したが、その決意を。
A 演技後、僕らは本当に倒れ込むくらい全力で滑っている。アイスショーは華やかな舞台であったり、エンターテインメントのイメージがあったりすると思うが、もっとアスリートらしくいたい。もっと難しいことに挑戦し続ける姿や戦い続ける姿をみなさんに見ていただきたい。4回転半に関しては、北京五輪で良い体験ができた。痛み止めの注射を打っているから何も怖くなかった。本当に全力を出し切って4回転半に挑むことができた。現在は右足首の回復を待ったり、アイスショーがあったりして、4回転半(の練習)に取る時間がなかったので、あの頃より下手になっているかもしれないけれども、今も4回転半の練習を常にやっている。「もっとこうなれば良いんだな」とか「もっとこうできる」という手応えがある。また、ここ最近アイスショーに出させていただいた中で「こういう視点があったんだな」ということも毎日のように発見がある。これから、さらにうまくなっていけるという自分への期待とワクワク感がある状態。北京五輪の時は「もう伸びしろはないのかな」と思ったが、今は伸びしろを感じている。期待していてください。
Q ファンは羽生選手にとってどんな存在か。
A やっぱり応援してくださる方がいるから、これまでスケートをやってこられて、これからもスケートをさらに突き詰めていこうと思えている。自分が特別な存在とか全く思っていなくて、人一倍みなさんに応援していただけたからこそ、僕はうまくなれただけなんだなと思っている。たくさん期待してくださって、その期待に応えた時、より多くの人が期待してくださった。そんな循環が僕にとって本当に大切だった。またみなさんの期待に応えられるような演技を続けていきたい。
心の底からの今の気持ちは「どうかこれからも期待してやってください」と「どうかこれからも見てやってください」です。ここで「ありがとうございました」ではないと、自分が一番思っている。全然、終わらない。引退でも何でもないので。ここからさらにうまくなるし、さらに見る価値があるなと思ってもらえるような演技をするために努力していく。
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