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Thursday, August 4, 2022

「夏の放課後」はまだまだ終わりません! 後編 - みんなのミシマガジン

 7月の最後の一週間、私たちは「こどもとおとなの夏の放課後2022」を開催しました!
「学んで、遊べる、居場所がほしい!」をテーマに、学校では学んだことのない、そして、おとなにとってもはじめてのことに全力で挑戦する機会になる、オンラインの4講座が実施されました。

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<講座>
●タルマーリー(渡邉格さん・麻里子さん)「菌を育ててピタパンをつくろう」
●土井善晴さん「土井善晴のお料理学校」
●村上慧さん「家をつくる、その前の『アイデア』の練習」
●松村圭一郎さん「はじめてのフィールドワーク」

 ライブの講座は終了しましたが、「夏の放課後」はこのあとも続きます!

 私たちはこれから、講座内で先生たちが提示した「課題」にじっくり取り組んだのち、8月下旬に「フィードバック会」を行います。
 フィードバック会では、提出いただいた課題をもとに、先生からコメントやアドバイスをいただきます。ひと夏を通して、先生たちと参加者が相互にやりとりしながら学びと遊びを深められるのが、このプログラムの醍醐味です。

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 講座はすべてアーカイブ動画でご覧いただけるため、これからのご参加も大、大、大歓迎です!
 ※課題の提出は自由です。フィードバック会もアーカイブや視聴のみ(課題の発表なし)でのご参加が可能です。

 本日のミシマガは、昨日にひきつづき、ミシマ社若手メンバーが「夏の放課後」各講座のポイントや名場面をふりかえり、フィードバック会についてご案内します!

イベント詳細とチケットについて

▼村上慧さんと土井善晴先生の講座についてはこちらから!

前編を読む

タルマーリーさん「菌を育ててピタパンをつくろう」

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 こんにちは。営業チームの山田です!
 僕からは、鳥取県智頭町で、天然の菌だけを使ってパンとビールをつくっている「タルマーリー」のおふたりによる講座を紹介します!

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(以下イラストはすべて、ミシマ社・長谷川作)

 この講座の大きなテーマは、タイトルの通り「菌を育ててピタパンをつくる」ということです。パンを膨らませるための酵母を育てる方法や、タルマーリーさんの人気パンのひとつである、ピタパンのつくりかたを伝授いただきました! 

 今回育てる酵母は、レーズン酵母。なんと普通に売っているレーズンと水だけで、酵母ができるんです。実際に発酵したレーズン酵母のようすも見せていただきましたが、発酵により二酸化炭素が生み出されて、ビンのなかがパンパンに! 目に見えない菌の力を感じました。
 さらには、そもそも「菌」や「発酵」とはなんなのかといったお話や、菌が育ちやすい環境は・・・、といったお話もしていただき、ただつくるだけではなく、その仕組みまで理解できるところがポイントです。菌が育つのに周りの環境が重要なのはなんとなく想像がつきましたが、人間の精神状態まで菌の生育に関わってくる、というお話は衝撃でした。

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 この講座の課題は、「菌を育ててピタパンをつくろう」です。
 レーズン酵母を育てるだけでも、育てた菌でパンをつくってみることころまでやってみても、どちらでも大丈夫!
 フィードバック会は8/26(金)19:00からです。フィードバック会では、実際に取り組んでもらった成果を発表します! 失敗してしまっても心配いりません。タルマーリーのおふたりといっしょに、菌の気持ちになってその原因を考えます。同じことをしていてもきっと結果はそれぞれまったく違う、全国各地から参加している仲間の発表に耳を傾けるのも楽しみのひとつですね。

タルマーリーさんの講座とチケットについて

松村圭一郎さん「はじめてのフィールドワーク」

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 こんにちは! ミシマ社編集チームの角です。

 この講座では、外に出て、気になるものを見つけて、身の回りから「世界を変える」方法を学びます!
 家の近所や通学路のようによく知っている場所でも、はじめてでかける町でも、ただ歩くだけではなく「フィールドワーク」をしてみると、景色の見え方がガラッと変わると松村先生は言います。
 では、そのフィールドワークって、どんなことでしょうか?

 松村先生は、文化人類学者。八重山諸島の黒島(沖縄県)や、アフリカのエチオピアなどに住み込んで、現地の人と一緒に働いたり、言葉を覚えたりしながら、その土地の文化や生活のあり方を研究してこられました。講座の前半では、いろんな調査の写真をたっぷり見せていただきました。
 そんな松村先生も、フィールドワークが最初からうまく進んだかといえば、まったくそんなことはなかったそう。
 なぜ、村の人たちは自分の話を聞いてくれないのだろう?
 エチオピアでは、牛と人間の関係が日本とはぜんぜんちがう!
 ・・・といった、上手くいかないことや素朴な驚きが、そのあとに研究を膨らませるきっかけになったとおっしゃいます。

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 よりみちを恐れず、「ちょっと気になったこと」「あれ、なにかおかしい?」と思ったことにもう一歩踏み込んで、その裏側にある物語を想像してみる。それがフィールドワークの第一歩。
 講座内では、参加者のみなさんが事前に送ってくださった写真やレポートをもとに、もっと深く調査してみるための方法を考えました。たとえば・・・

・「街角に立つ、旧町名の書かれた石碑がおもしろい!」
→昔の地名などが書かれた石碑は、町のなかにいくつもの時間軸がある証。ネットでわかることは本当に限られているので、図書館などに行って調べてみよう。

・「インタビューしたいお店の店主さんがいるのですが、緊張してうまく話せませんでした・・・」
→いきなり話しかけるのではなく、まずはお店に通って顔見知りになるのが大切。何気ない会話から掘り下げてみると、おもしろいことが聞けるかも。

・「ゴミ出しエリアが、市町村によっていろんな工夫を施されていること気づきました」
→自分たちの生活について、どうやってルールを作ってみんなでやっていくか、という重要な問題。ゴミの出し方に困っている人、一人でこっそりと片付けをしてあげている人などがいるかもしれない。毎日ゴミ出しエリアを通るときに写真を撮ってみると発見があるかも。

 あらゆる対象に応じて、次から次へと調査方法を提案する松村さん。フィールドワーカーの想像力ってすごい・・・! 私もお話を聞きながら、そういえば昔住んでた家の前に、変な名前の通りがあったな。犬との散歩道に、小さな戦没者慰霊碑があるのはなぜだろう? と、頭のなかにいろんな景色がよみがえってきました。

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 この講座の課題は、「フィールドワークをしてみよう!」です。
 身の回りの気になるものを見つけて、「なぜそれがそこにあるのか」「背景にどんな物語があるのか」を考えてみましょう。写真を撮ったり、スケッチしたり、人に話を聞いてみたりして、文章とともにご提出ください。
 フィードバック会は、8/27(土)19:00からです。はたしてどんな秘密や物語と出会えるのでしょうか。松村先生との対話がいっそう深まるのが楽しみです!

松村さんの講座とチケットについて


 「こどもとおとなの夏の放課後2022」には、個別チケットとともに、全講座の通しチケットもございます。
 お料理を作って記録してみる、アイデアを膨らませて絵や写真で表現してみる・・・など、それぞれの先生方のお話はつながりあっていて、講座を越えて取り組むことで学びが深まります!

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通しチケットはこちら

 みなさまからのご参加を心よりお待ちしております!

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