私事ですが、長年寝たきりだった父がこの夏、他界しました。介護施設内でまん延した新型コロナウイルスに罹患(りかん)した直後でした。ウイルスの弱毒化で私たちは日常を取り戻しつつありますが、その脅威はどこにも去っていないことを痛感しました。
米国のバイデン大統領は9月、「パンデミックは終わった」と宣言し、内外から時期尚早と批判を浴びました。一方、ゼロコロナ政策を堅持する中国では冬に向けてさらに規制を強めています。
第8波が迫る日本はどうか。今号の特集「対コロナ戦 日本は強くなったのか」では、感染拡大から2年半が経過した日本の対応力を検証しました。しかし見えてくるのは、後手に回る政府の対応や周回遅れのワクチン開発など何も変わらない現状です。
コロナの脅威はまだ分からないことばかりです。感染からの回復後も後遺症に苦しむ人が増え、ワクチンの副反応が原因と疑われる死亡例も相次いでいます。我々は終わりのないコロナとの戦いの中で、それらを一つひとつ検証する必要があります。
一つ確かなことは、企業が当初の混乱を克服して見違えるほど強くなったことです。ウィズコロナの時代を生き抜くたくましさを感じます。
(磯貝 高行)
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