同級1位冨田大樹(25=ミツキ)、同2位芝力人(27=真正)の激突は決着つかずのドローに終わった。

ジャッジ1人が96-94で芝を支持も残る2人は95-95のイーブンの判定だった。

芝は「自分のレベルの低さ、だささ、情けない。それだけです」と敗者のようにうなだれた。冨田も「勝ったと思っていた。エンジンのかかりが遅い、スロースターターの部分が出てしまった」と反省した。

芝は南京都高(現・京都広学館)から近大で主将を務めた。一方、冨田は17歳でプロデビューと、歩んできた道は対照的だ。試合の発表会見で冨田は「自分は17歳でプロデビューして、アマエリートにはコンプレックスを持っている。たたき上げのエリートになりたいし、その強さを示したい」と言い、芝も「自分はエリートとは思っていない。成り上がっていくために勝つだけ。自分が(冨田に)負けているのはプロの戦績だけ。実力は上回っている」と舌戦を展開していた。

決着つかずに冨田は「もう1度、やれるならやりたい。きっちり決着をつけたい」と再戦を熱望した。プロモートした真正ジムの山下正人会長は「チャンピオンカーニバルの実行委員会に聞いてみないといけない」としながら、再戦には前向き。次こそは完全決着をつけるつもりだ。