元レッドブルF1ドライバーのデビッド・クルサードは、チャンピオン・マシンを手にしながらも僚友マックス・フェルスタッペンに大きく遅れを取り、タイトル争いに加わる事のできないセルジオ・ペレスを過去の自分と重ね合わせて見ているようだ。
フェルスタッペンが15勝を重ねて2年連続のF1ドライバーチャンピオンに輝いた一方、同じ「RB18」をドライブしたペレスは僅か2勝を上げるに留まり、ランキングではシャルル・ルクレール(フェラーリ)に敗れて2位の座を明け渡した。
Sky Sportsによるとペレスについてクルサードは15日(日)にダブリンで行われたF1ショーランを前に、フェルスタッペンとの差を埋めるためには「単に幾つかのコーナーを上手く駆け抜ければ良いというわけではなく、大々的な刷新、ソフトウェアのアップデートが必要だ」と主張した。
「同じ材料を使えば同じケーキができる。違うものを求めるなら材料を変える必要がある」
「世界チャンピオンのデータにアクセスする事で彼は自分の速い場所と遅い場所を知る事ができる。チェコは幾つかのエリアで速さを引き上げてくるだろうが、マックスは兎に角、大半の場面で全てをまとめ上げている」
「チェコがパフォーマンスを上げるために必要な知識は既に全て揃っている。もし彼がそれを活かせるなら世界タイトルは彼の手の届く場所にある」
「だがもしそれができなければ、私のように幾つかのグランプリで勝利しただけのドライバーで終わるだろう」
クルサードは現役時代、デイモン・ヒルやミカ・ハッキネン、キミ・ライコネンをチームメイトを相手として計15シーズンで通算13勝を挙げ、4度に渡って3位を獲得し、2001年には2位に輝くも、ワールドタイトルに手が届かないまま引退した。
「私はミカやキミを相手にセルジオと同じような状況に置かれた。あらゆる手を尽くさなきゃ駄目だ」とクルサードは続ける。
「フィジカルトレーニングは必要だが、予選のスピードを上げるには実車かシミュレーターに頼るほかない」
「マクラーレンでの9年間に渡って私はあらゆるテストをこなし、一度もレースを欠場しなかった。気分が悪くても、テスト後に体調が悪くなりそうな時でもだ」
「代わりのテストドライバーをクルマに乗せる事になれば、彼に実力を示すチャンスを与える事になると分かっていたからだ」
「クルマに乗せなければ彼は一日中しゃべり続けることしかできない。自分のテリトリーは自分で守らなければならない」
レッドブルは今年、サード・ドライバーとしてグランプリ通算8勝の戦歴を持つダニエル・リカルドをチームに迎え入れた。ペレスとチームとの契約は2024年末まで有効だが、F1では何が起こるか分からない。
リカルドの復帰についてクルサードは「チェコ(ペレス)は本当の意味での代役のドライバーがチームにいる事を意識する事になるだろう」と語った。
「もし成功を収めていた頃の気持ちを取り戻す事ができれば、ダニエルは復帰のチャンスを掴むだろう。もしその機会が訪れないのであれば、おそらくそれはグランプリでのキャリアの終わりだろう」
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