本作は刑事の武蔵三郎(櫻井)が謎の武装集団から人質を救うために立ち向かっていくという物語だ。共演は比嘉愛未、渡部篤郎、ソニンら。
本記事では、最終回をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。
「大病院占拠」最終回レビュー
大病院を占拠した者たちは、知事(筒井真理子)らが企てたP2計画のせいで鬼化したことがわかった。次々と警察に確保される鬼たち。
それぞれの鬼にも哀しい背景があったことがわかり、同情心が芽生えてしまった。
最後に残ったのは青鬼こと大和耕一(菊池風磨)。
「お前が殺したのは俺の父親だ!」
1年前の「ガソリンスタンド立てこもり事件」で武蔵(櫻井翔)が銃を向けて死に追いやってしまった犯人は、耕一の父親だったことがわかった。
父親と言っても血縁関係はなく、孤児だった耕一と亡くなった妹の琴音(上西星来)を引き取り、育ててくれた優しい人だったと耕一が話す。
なぜそんな優しい父親が犯罪に手を染めたかというと、琴音の死の真相を聞き出そうと琴音が亡くなったホテルの支配人の女性に理由を聞こうと思ったからだった。
しかし、武蔵は支配人を脅した耕一の父親を凶悪な犯罪者だと咄嗟に判断し、銃を向けた。
当時、その様子を動画に撮影し、ネットにアップしたのは因幡(明日海りお)、そして武蔵を警察官の鏡のように扱い、「本部長賞」を与えた和泉(ソニン)にも耕一の怒りがぶつけられる。
ここまでの告白で
「俺を鬼にしたのはお前なんだよ」
というセリフに納得した。
長い間、一般人を死に追いやってしまったことに苦悩していた武蔵の手はガタガタと震えていたが、「もう誰も死なせない」と言い、なんとか耕一を確保した。
抱き合う武蔵と裕子(比嘉愛未)。
こうして事件は終わった。
しかし、世論は鬼たちがしたことすべてが悪いとは思っていないようで、ネットでは鬼に同情する意見も多く上がっていた。
「結局何が正しかったのか俺にはわからない。でも一つだけ言えることは目の前にいる大事な人をこれからも守っていく。それだけだ」
という武蔵の心の声と共に武蔵一家の団らんシーンで終わった。
……かと思いきや、ドラマには続きが――。
「宛先不明」の新規メッセージの画面が映し出され、何者かがその画面をクリックした。
すると、
ありがとうございました blue
という文字が……。
内容を確認した人物はすかさずその画面を削除。
その人物は神奈川県警捜査支援分析センター(KSBC)情報分析官の駿河(宮本茉由)だった。
トレードマークの赤い眼鏡を外した駿河の顔がキツネのように変化していったところで本当に終了。
視聴者を困惑させたままドラマ「大病院占拠」は幕を閉じた。
駿河は耕一と繋がっていたということなのだろう。
優秀な情報分析官として大活躍した駿河もまた鬼だったのかもしれないという描写は、良い意味で爪痕を残した。
しかし、個人的には情報分析官なら何でもできてしまうというオチに困惑…。
最後の最後に余計なところを心配して観了。
ドラマ全体としては、鬼と化した人間の哀しみや憎しみ、そして家族や大切な人を守ろうとする人間の愛も感じた。
来週以降、櫻井翔の「嘘だろ」が聞けないことが少し寂しい……。
(文:駒子)
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