Pages

Thursday, March 24, 2022

産業春秋/3Gの終わり - 日刊工業新聞

私事で恐縮だが、個人用携帯電話をスマートフォンに替えた。これまで使っていたケータイは2008年春に発売された機種なので、14年間にわたり愛用したことになる。

何年か前に液晶を含む外装交換をしたせいか、ショップの店員に「古いのにきれいですね」と驚かれた。ハードに不具合はなく、古い日本製品の優秀さを感じさせた。ただ内蔵ソフトが20年までだったらしく、ここ2年間ほどカレンダーが表示されなくなっていた。

キャリアのトップからは「3Gを早くなくして、次世代に投資を集中したい。協力を」と言われていた。ただ会社のスマホが支給されて以降、個人ガラケーの利用頻度は低下。スマホの2台持ちも煩わしく思えて交換を渋っていたがそれも潮時と感じた。

「コンピューターってイヤな文化ですよね。古い製品やベテランの経験が簡単に否定されるから」。大手ITベンダーの古参エンジニアが嘆いていたことを思い出す。日進月歩とは、時に残酷なものだ。

今年は「3Gの終わりの始まり」の年。変化を拒んでいては未来は来ない。便利で効率的な社会を将来すると信じて、新しいスマホを使いこなそうと思う。小さなため息をつきながら。

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 産業春秋/3Gの終わり - 日刊工業新聞 )
https://ift.tt/IbB5mVE

No comments:

Post a Comment