私事で恐縮だが、個人用携帯電話をスマートフォンに替えた。これまで使っていたケータイは2008年春に発売された機種なので、14年間にわたり愛用したことになる。
何年か前に液晶を含む外装交換をしたせいか、ショップの店員に「古いのにきれいですね」と驚かれた。ハードに不具合はなく、古い日本製品の優秀さを感じさせた。ただ内蔵ソフトが20年までだったらしく、ここ2年間ほどカレンダーが表示されなくなっていた。
キャリアのトップからは「3Gを早くなくして、次世代に投資を集中したい。協力を」と言われていた。ただ会社のスマホが支給されて以降、個人ガラケーの利用頻度は低下。スマホの2台持ちも煩わしく思えて交換を渋っていたがそれも潮時と感じた。
「コンピューターってイヤな文化ですよね。古い製品やベテランの経験が簡単に否定されるから」。大手ITベンダーの古参エンジニアが嘆いていたことを思い出す。日進月歩とは、時に残酷なものだ。
今年は「3Gの終わりの始まり」の年。変化を拒んでいては未来は来ない。便利で効率的な社会を将来すると信じて、新しいスマホを使いこなそうと思う。小さなため息をつきながら。
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