「参院選が終わったら『はい、終わり』でしょう」国民民主党・前原代表代行 与党にすり寄る玉木代表らを批判
JNNの単独インタビューに応じた前原氏は、トリガー条項をめぐる自公との協議は「野党分断」と断じ、選挙対策委員長として参院選に向け、関係が悪化している立憲民主党・日本維新の会との調整に取り組む考えを示した。
■自公国トリガー協議は“野党分断”
--2022年度予算が成立。国民民主は参議院でも賛成した。
野党として予算に賛成するということは、首班指名に賛成することと同じぐらい重い話であり、予算に賛成するということは基本的に政府与党が行う全ての事柄に対する賛意を示すものとして、個人としては割り切れないものがあります。野党の立ち位置として反対すべきであったと私は思っています。
--国民民主が賛成に回った経緯は?
玉木代表から「賛成をしたい」と。その条件はトリガー条項。「これを取りたいので賛成をしたい」という相談は事前に2回ほどありましたけれども、それで賛成をするということは、私としてはありえないと言いました。
--党内では賛成派の方が多かった?
そうですね。「とにかく他の野党と同じ行動を取っていたら埋没する。是々非々で」ということでありましたけれども、やはり私は予算に賛成するということは、今の政府与党に対しての賛意を示すことになるので「それはおかしいだろう」ということは最後まで申し上げました。
--前原氏以外に慎重な意見はあったか?
私が知ってる限り、参議院ですけれども、3名、いや4名は反対の意見をおっしゃっていました。
やはり参議院選挙に対する悪影響。今回、与党が国民民主党の話を聞こうということで、3党の政策担当者の協議を始めたということは、これは野党分断ですよね。参院選に向けての。だから参院選が終わったら、よほどこちらがすり寄らない限りは、「はい、終わり」ということになると思いますので、そういった懸念を持っていた方もおられるし。参院選は、他党との協力も必要ですから、そういったものに支障が生じるんじゃないかという心配の意見もありました。あと私と同じように、トリガーだけで賛成するということについては理解が得られないんじゃないかと。
■立民と“大局に立って候補者調整していきたい”
--立民・泉代表の候補者調整申し入れは共産、社民、れいわと続いたが、国民民主として応じる考えはあるか?
はい。他党は党首が受けられたということなんですが、我が党は選挙責任者が受けるということで、現に岡田克也・玄葉光一郎両代議士(立民・総合選対本部長代行)とお話も始めておりますので、しっかりと大局に立って候補者調整していきたいと思っています。
--岡田氏や玄葉氏と面会したということだが、具体的にどういった話を?
1回目でしたので、個別の選挙区というよりは、やはりお互いの目標。そして、大局観というものをしっかりとすり合わせて、お互い自民党の議席を1つでも減らさなきゃいけないよねと。そのために、野党が対立しあってはいけないということで、調整できるところは調整していこうということで。目標とか大局観というのは一致しているんじゃないかと思います。
これから具体的な選挙区の調整が必要なところはやっていくということになると思います。
--立民とは候補者調整がうまくいくという認識か?
岡田さん、玄葉さんとは元々同じ政党ですから、人間関係や信頼関係がありますし、何よりももう一度、自公に変わる選択肢をしっかり作らなければならないという思いがありまして、自民の議席を1つでも減らそう、協力できるところは協力をしようといった考え方が共通認識であるということは確認できたと思います。
■関係悪化の維新とも候補者調整へ
--立民とは、共通認識が得られたと。維新は?
今週中(21日の週)にも、維新側の選挙の担当者と話をして、今まで築いてきた信頼関係と、そして、お互い野党という立場の中で、協力できるところは協力していきたいということについては引き続き話をしたいと思っています。
--維新の馬場共同代表と、選挙について候補者調整も含めて話すのか?
候補者調整というか、どんな協力ができるのかといったところをお話をさせていただきたいと思いますし、今までも両党の候補者の擁立状況については忌憚なく意見交換をしていましたので、引き続きそういったことができればいいなと思っています。
■“与党入りはない”
--自民との関係について。山形などにおいて、自民と選挙協力することはあり得るか?
我々の(参院選1人区での)現職は山形と、それから大分ですし、この2つの選挙区も野党として戦うということであります。自民さんが何をおっしゃっているのか、何をされようとしているのかよく分かりませんけれども、我々としては野党として戦うということで、他の野党の皆様方にもご協力をお願いしたいと思っております。
あくまでも国民民主党は野党ですので。自民党に応援してもらって、そして与党入りするということはありません。
--政策面で与党と連携したとしても、選挙では野党としての立場を貫くのか?
そうですね、はい。私は、与党は野党の分断工作で我々の意見を聞くという立場だと思いますので、参院選後は基本的にはないと思いますけれども、仮にそういうような与党との協力関係を何らか結ぶということであれば、これは全く今まで議論していないことですので、改めて党で議論するということになります。あくまでも現状においては、我々はルビコン川は渡っていないと。
TBSテレビ政治部 野党担当
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