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Tuesday, October 18, 2022

人吉市の老舗温泉旅館「虎図ついたて」応急処置終わり戻る|NHK 熊本県のニュース - nhk.or.jp

おととしの豪雨で大きな被害を受けた人吉市の老舗温泉旅館では、旅館に代々伝わる「虎図ついたて」の応急処置が終わり、およそ2年3か月ぶりに旅館に戻りました。

明治時代に創業し、国の有形文化財に登録されている人吉市の「芳野旅館」では、おととしの豪雨で近くを流れる山田川が氾らんし、1階部分にある18の客室すべてが浸水しました。

この浸水被害で、旅館に代々伝わる高さおよそ1.1メートル、幅がおよそ1.4メートルの「虎図ついたて」も被災し、県が文化財として劣化を防ぐための応急処置を行なってきました。

県によりますと、はけで泥を取り除いたり、専用のクリーナーで粉じんを吸い取ったりするなどの処置が取られたということで、18日、旅館についたてがおよそ2年3か月ぶりに戻ってきました。

旅館のおかみ、田口妙子さんは「作者や年代など詳しいことはわかりませんが、旅館に代々伝わる大切な宝です。『とら年』のうちに戻ってきて大変うれしく、感激しています」と笑顔で話していました。

県文化課の松尾志保里主事は「難しい処置でしたが、お返しすることができてよかったです」と話していました。

旅館では今後、このついたての修復を進めるということです。

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