ドモー、新しく新調したPCが恐ろしく快適でビビりちらかしてるBRZRKです。でも、前の環境に近い状態にまで持っていくのがスンゲー面倒だったのがアレ。アプリケーションの再インストールとか、メーラーの復旧とか、もう30年は触りたくなくなるわな。
今回紹介するのは、人気サバイバルアクションの最新作『ダイイングライト2 ステイ ヒューマン』(以下、DL2。国内PS5/PS4版はスパイク・チュンソフト、Xbox/PC版は開発元Techlandが販売)だ。ちなみに前作はE24M1の回でも取り扱っているんでそちらも見てくれると嬉しい。
ゲームの内容は、簡単に言えば「一種のゾンビウィルスが蔓延した世界のオープンワールドサバイバルアクション」だ。
前作では世界破滅の元凶となったウイルスをワクチンの完成により駆逐し、人類の勝利へと導いた……かと思いきや、裏では軍事目的でより強力なウイルスが作り上げられており、これが元凶で暗黒時代へと逆戻り。
本作の主人公は、そんな終わってる世界で流浪人として世界を疾走する“エイデン”。彼が妹の消息を掴むために人類最後の居住区“シティ”を訪れたところから新たな物語が始まる……といった感じになっている。
一応、前作と同じ世界ではあるが、舞台となる地域そのものや時間軸が異なっているため、前作を未プレイの人でも気にせず遊ぶことが可能だ。
■シビアな選択肢が俺の良心をスプーンでえぐる†
そんな感じで訪れたシティは決して一枚岩ではなく、サバイバーとピースキーパーという二大勢力に割れていて、そこに敵対的なレネゲイドという第三勢力を加えた三つ巴の勢力争いが行われている。
そんな中でエイデンはミッションを通じてサバイバーとピースキーパーの双方と関わっていくことになるのだが、相性が悪い勢力同士ということでエイデンは板挟みな状態になってしまう。
ここで八方美人な行動ができればいいのだが、どちらの勢力に加担するのかの選択を迫られることが多く「あっちを立てればこっちが立たないし、でもアイツらムカつくし信用ならないけど世話になってるし……あーもうワカンネ!」みたいな息苦しさがある。どっちも大義名分があるし、かなわない。
“選択”は本作で非常に重要な要素となっていて、ちょっとしたミッションでプレイヤーが下した選択の結果、身投げをしてしまう人も出てきたりで良心が凄くエグラれて心が痛い。まぁこの辺の物語の作りが本作の特徴ということで、実際に遊ぶときは慎重に自分の選択とその結果を味わって、味わって、味わい尽くして遊んでほしいと思う。
●移動術をマスターし、ゾンビを避けて世界の終わりを駆け抜けろ†
さて、本作のオープンワールドのマップ上には、“ヴァイター”と呼ばれる感染者の成れの果て(ゾンビみたいなもん)が徘徊している。ヴァイターは紫外線に弱いので日中はその数が少ないのだが、夜になると枷のなくなったヴァイターが地上に出現しているので、夜間の移動はハイリスクとなっている。この昼夜の違いが生み出すリスクと報酬の関係については後述するのでそちらを参照してほしい。
エイデンが活動するシティは、住宅街風の"オールド・ヴィレドー"と高層ビルなども並ぶ市街地の"セントラルループ"といった2つのエリアに分かれている。最初に活動するオールド・ヴィレドーは、ある種チュートリアルも兼ねた、本作をどう遊ぶかを習熟するためのエリアと言っていいだろう。
そしてオールド・ヴィレドーを経て到達するセントラルループでは、物語がより核心へと迫るだけでなく、プレイヤーにとって新たな移動方法となるパラグライダーやグラップリングフックが手に入る。
パラグライダーは新たなツールで、高所から飛び降りたときに展開すると滑空することができ、町中の室外機やベントホールから吹き出す上昇気流に乗っかれば再浮上もできる。なのでビルからビルへと移動したり、長距離をじゃまされずに移動できる。
グラップリングフックは前作から引き続きの登場なのだが、仕様が結構異なっているので注意。前作ではフックをひっかけた位置に主人公がウィンチで巻き上げられるようになっていたので、高い位置にひっかければラクに建物を登れるたりするし、工夫することで目的地への思わぬ最短ルートを見つけられたりする便利ツールだった。
しかし本作ではそういった垂直方向の移動ツールではなく、引っ掛けた場所を基点として水平方向にスイング移動する仕様へと変更されてしまった。正直これは超ガッカリした変更点で、「あの気持ち良さを返してくれ! なにやってんの!」と思った次第。
ともあれ、セントラルループはオールド・ヴィレドーよりも広く、ビルが立ち並んでいたりするので、これらの移動ツールや本作の肝であるパルクールアクションを駆使することで気持ちよく行動できるようになっている。
■日が暮れるとシティの様子は大きく変貌する†
先程も少し触れたが、ヴァイターは基本的に紫外線に弱いため、日が出ている時間帯は地下や屋内といった直射日光を避けられるような場所に多く潜んでいる。そのため、日が落ちるとヴァイターが「待っていました!」とばかりに地上へと繰り出し徘徊。地上の様子は一変し「あぁ、たしかにこの世の終わりなんだな」といった感じになる。
ただ、単に「夜は危険」というわけではなく、この日没後の時間にエイデンが出歩くメリットはかなりある。例えば“ダークゾーン”と呼ばれる建物は、数多くの物資が隠されていて探索することで得られるメリットが多いのだが、建物内なので日中に行くと結構な数のヴァイターが居て攻略がややキツイ。しかし、夜に行けばヴァイターが外に徘徊に出ることで内部にいる数が減っているので、比較的容易に探索することが可能だ。
また、夜にしか出歩いていない特殊なヴァイターである"感染者"を倒すと"討伐の証"が得られる。これは武器の改造に必要なMODや回復アイテム、パラグライダーなどをアップグレードする際に消費し、より優れた物に進化させることが可能だ。
しかしこれを手に入れるためには夜な夜な町を徘徊しながら敵を倒して進む必要があるのだが、感染者の中にはエイデンを見つけると叫びだして増援を呼ぶモノも居るので油断ならない。
そこでオススメなのが弓だ。弓を使えば遠距離からでも静かに感染者を攻撃でき、サクサクと討伐の証を回収可能。矢のコストは若干かかるが、討伐の証マラソンをできれば装備類を強化できるので、この点については妥協必須かな。
ちなみに、夜に出歩いているとたまに信号弾が上がることがある。これは生存者が助けを求めて打ち上げているもので、救出に成功するとお礼としてアイテムが貰える。
だが助けずに放置していると“転化した”みたいなメッセージとともに要救助者はヴァイター化、という後味の悪い感じに。……まぁ面倒になって助けなくなっちゃったけどね!
というわけで、昼夜のサイクルを上手く利用することが本作の攻略における肝といったところ。ゲーム序盤こそ夜は怖いが、慣れてしまえば逆にメリットが多いので、昼夜逆転生活といった感じになるだろう。
■武器を使うか肉弾戦で挑むか? 俺はドロップキックだね†
弓の話をしたので、戦闘と強化の話についても掘り下げていこう。メインとなるのはマチェーテやハンマーなどの近接武器で、ヴァイターや敵対勢力をボコボコにするのに重宝する。
使用できる近接武器の中には改造MOD用のスロットがあるものがあり、このスロットには燃焼や電撃、毒など多彩なMODパーツを入れて強化できる。
さらにMODは前述した討伐の証を使うことでアップグレードすることができ、効果時間やダメージを向上させることができる。個人的に燃焼MODを装着した日本刀とかカッコよくて好き。改造MODは安全な拠点などに居るクラフトマスターから購入とアップグレードが可能だ。
そしてもうひとつ大事な武器が己の肉体だ。もう早い話がドロップキックが凄く強い。これは戦闘スキルツリーを伸ばすことで得られるスキルなんだけど、敵を吹っ飛ばすし威力が高いので超楽しい。
特に、ビルの高層階で遭遇した敵をドロップキックで蹴落とすだけで楽々排除できるのは最高。ただ慣性が微妙に働くので、助走をつけすぎると自分も一緒に奈落の底へと落ちて死亡なんてことも。でも相手を巻き添えにしてまとめて蹴落とせば気持ちいいので試してほしいな。
スキルツリーは、パルクールと戦闘の2系統が存在する。パルクールについては"ウォールラン"や"落下ダメージの軽減"など移動関係のスキルツリーで、戦闘のツリーは文字通りのもの。前述したドロップキックを含めたバラエティ豊かで役立つものが多い。けどやっぱりドロップキックを優先的に取ることをオススメする。気持ちいいからね!
ただしスキルのアンロックには要求されるステータスがあり、戦闘系であれば"体力"が、パルクール系なら"スタミナ"が必要とされる。
そこで重要になってくるのが"インヒビター"と呼ばれる薬品だ。これはマップ上の色々な場所に隠されており、発見して使用することで体力かスタミナを成長させられる。
ゲーム序盤は見つけにくいが、マップ上に所在が表示されるようになる中盤くらいからは見つけやすくなるだろう。ダークゾーンや汚染エリアを経由する必要があったりと苦労はするけどね。
で、インヒビターは体力とスタミナの強化以外に免疫力の向上という副産物もある。ウィルスに晒されているエイデンたちは紫外線のない暗所にずっといると発症してしまうのだが、免疫力が上がれば行動可能な時間を伸ばせる。
ちなみにインヒビターで免疫力の基礎を上げるだけでなく、要所にある紫外線照射装置に当たったり、免疫力を回復できるアイテムを使用することでタイムリミットを先延ばしするといったこともできる。
■どの勢力に加担するかで町の利便性も変化†
先にミッションで求められる選択が重要と書いたが、これは物語だけでなくゲームプレイ上にも関係してくる。各所の重要な施設を開放する場面に立ち会うことがしばしばあって、その施設をサバイバーとピースキーパーのどちらに託すかにより、彼らの支配区域で得られる恩恵が異なってくるのだ。
サバイバーに託すと町中にジップラインを張り巡らしたり、より高く飛べるジャンプパッドのようなものを設置してくれたりと移動に関連した恩恵が得られる。対してピースキーパーの場合は、町中にカートラップや振り子など罠が設置されるなど、戦闘に役立つものが多い。
個人的には快適な移動をしたいのでサバイバー寄りになっているのだが、戦闘が多発するセントラルループではピースキーパー寄りにしたほうが良かったかなぁなんて思ったりも。物語上でも悩むのに、ゲームプレイ上のメリットまで絡んでくると悩むね。
そんな感じで紹介してきた本作なんだけど、個人的にグラップリングフックの仕様が変わった点以外はポジティブに捉えている。
プレイ時間は公式に「メインクエストクリアーだけなら最短で20時間ほど」と言われているけど、実際遊んでみるとステータス強化のためにウロウロしたりすることになるので、なんだかんだ40時間ほど遊んでいるがまだかかりそうな印象。これオンライン協力プレイで遊んだら楽しいだろうなぁ。(※編注:最大4人プレイに対応)
前作を楽しめた人はもちろん、初めて遊ぶという人でも楽しめると思うのでオススメしたい。
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著者近況:『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chernobyl』の延期にはショックが隠せまポマギーチェ!
編集者近況:中火で調理するものを強火にしたらターボモードでチョッパヤというわけではないのに最近気がついた
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